モビールブログ · 8月 12, 2009

グループで挑戦する

肩の力を抜いて、サークル活動みたいな感覚で仲間を募り、情報集めとディスカッションから始めて みるのは如何でしょうか。週に一度、食堂や居酒屋での賑やかな重役会というわけです。 とはいうものの、当然のことながらモビールの可能性を信じる仲間達の集いでなくてはなりませんし

起業への熱い思いが共有されていなければ、単なるサークル活動に終わってしまいます。

とにかく10人ほどのメンバーで、それぞれの得意分野の情報を集めまくるのです。販売ルートであれ 流通ルートであれ、素材や部品の調達法であれ、デザインであれ、職人さん達の管理や養成に ついてであれ、メディアへの食い込み方についてであれ、集めた情報を発表し議論して、絞り込んだ 目標に向かって更に必要な情報を集め続けたら、そしてもしも1年間頑張り通せたら、正確で深みの ある信じられないほどに上質で有益な情報の山が築けるに違いありません。 10人で集める1年間分の情報は、単純に10倍すれば1人で集める10年間分のそれですがその間の 議論で磨かれ他人の集めた情報とすり合わせながらの情報集めですから、宝物みたいに貴重な ものになる筈です。発表会で議論しながら培う相互理解や連帯感は、本格的にスタートした後での 協同作業にとって不可欠な信頼感を育みます。1年のつもりが2年になることはあっても、期間の 短縮だけは避けるべきだと思います。充分過ぎるほどに納得して、少なくともスタートしてからの 数年間はふらふらしなくてもいいように、前進することだけを考えていられるようにしておかなくては

なりません。

そこで会社を興すのです。起業には二ツのやり方が考えられます。仲間同志が資金を出し合い責任を 分かち合い、計画してきた夢の実現に向けて邁進するというやり方と、各自が個別に起業してグループの 団結を保ちながらそれぞれの個性を生かした事業展開を試みるというやり方です。会社の収益力に差が あるように、会社を構成する仲間達にも色々な意味での能力差があります。そのあたりをどう解釈しどう処理

するかで進むべき方向が見えてきます。

── グループで挑戦する ──

会社では終わりのない議論などしていられませんから序列が必要です。ちょっと現実離れのした 理想論でいえば、個別に起業して数年後に合体するというのが一番でしょう。 各人の意欲や能力や人格を現実の社会がシビアーに採点してくれるからです。 そうであってもなくても、グループでする起業には厳しいハードルを幾重にも設けておくべきです。 仕事と同じくらいに大切な生涯の友情を失わないためには、口先やその場限り、その時限りの

いい奴とではなく、本物のいい奴と組みたいものです。

ばらばらにする起業では数年後に再結集するといっても多分それは実現しないのではないか、と 思われないでしょうか。そうかも知れません。しかしもしそうなら、それでいいと思います。 自信をつけた誰かがグループを去ることも、自信を失った誰かが新しい進路をさがし始めることも 充分に考えられます。人の本音は言葉ではなく行動で示されます。あやふやな決意はむしろ少しでも 早い段階でわかった方が傷が浅くてすむと考えるべきでしょう。事業が軌道に乗るまでには様々な ことが起こります。金銭がらみの様々なことはグループの強みを弱みに変えてしまうことさえあります。 そういうことが起こらないような仕組みを考えるだけでなく、起こった時の対応策にまで踏み込んで

話合いを重ねておくことが肝要です。

心配事を考え出したらきりがありません。話題をかえてグループでする挑戦の利点について考えて
みましょう。

それは目に見える形で波を起こすことが出来る、という一点につきます。それぞれに独立した企業体の グループであれ、一ツにまとまった会社であれ最初の波は出来るだけ多くの人達の力を集めないと 目に見えるほどにはなりません。個人の力ではすぐに消えてしまうような小さな波しか起こせませんし だからこそモビールは次々に生まれながら次々に消え続けてきたのです。 勿論、10人や20人で世間に注目して貰えるほどの大きな波を起こせるとは思えませんが、企業を 存続させるための日常活動を続けながら途切れることなくアピールしていけば、波は高さを増し

注目度は拡がり、チャンスはあらゆる所に見え隠れしはじめます。

1人では相手にもされない有力企業や芸術大学と連携したり行政の町おこしに加わったり 教育現場の教材として売り込んだり、生涯学習や体験教室の項目に加えて貰ったり テレビの趣味の講座に採用されたり、海外のモビール作家にも呼びかけて展示会を開いたり インターネット上でコンテストをしたり、“モビールのある風景”と銘打った写真展を開いたり やる気になれば何だって出来ないことはありません。 全国にモビール教室のネットワークをつくり高校野球みたいに各地を勝ち抜いた優秀作を 競わせるような企画ならどこかのテレビ局が乗ってきそうな気もします。仲間の1人、1人が リーダーになってプロジェクトチームをつくったらどれだけの成果が上がるでしょうか。 それらを互いにリンクさせ本来の営業活動につなげていったらどれだけの利益を出せる でしょうか。一ツ一ツのイベントはモビールの話題性を高めるリンクとなり、風となって小さな 波を押し続けます。途切れさえしなければ波はしだいに大きくなって誰の目にも見える

社会現象にさえなれるのです。

個人が製作から販売までを担当していたのではこんな仕掛けは不可能です。グループでする挑戦の 醍醐味は力を集中させることも専門分野に特化させることも、イベントの規模に応じ、状況の変化に応じ 自由に最適化出来る身軽さにあります。その身軽さを保証するのが創業仲間の団結と信頼感なのです から一ツの心を持った10人力、20人力の巨人の威力を損うようなひび割れは断じて許してはいけません。 そんな透明度の高い、自由で知的でフレンドリーなグループが現れたら、モビールの世界は一変してしまう

のではないかとワクワクしてしまいます。