まゆ村の繭細工は私の手作りですが繭そのものは 蚕の手作り(口作りかな・・・)ですから工業製品のように
規格が統一されているわけではありません。
だから繭本体に付随する部品についても 基本的にはサイズを統一して表示することが
出来ないのです。
“子供達と作るモビール”のゴムボートでいえば
繭一個の大きさによって必要な個数は当然
異なります。
“仲間達と作るモビール”の梟でいえば
胴に使う繭が大きければ丸面も三角面も
当然大きくなります。
“ライフワークとして作るモビール”のトンボの尻尾にしても 羽の長さにしても目玉の大きさにしてもオニヤンマと
アカトンボとではこんなにサイズが違ってきます。
でも、何か参考にするものがなければ手が動かない、という人だって
いる筈ですから、そんな人のためにこんな方法は如何でしょうか。
それは中心になる繭の大きさを測って絵にしてみる、というやり方です。
“仲間達と作るモビール”の猫を例にして説明してみましょう。
後胴繭が3.5cmだから前胴と頭は 3cm位かな。尻尾も3.5cmにして 脚の切り込みは前を1.5、後を2cm 位にして・・・・といった具合に目安となる
サイズを数字にしてみるのです。
本当は特に測らなくても絵のバランスを見ながら 作っていけばほぼ思い通りの猫が出来ますし 絵を描かなくても作りながらバランスを考えて いけば色々な発見があって面白いのですが
自分に合った方法でやればいいのではないでしょうか。
無風状態の帆
(絵の通りに帆を作る)
風をはらんだ帆
(たわみの分だけ帆を高く作る)
舳先やマストだけではなく、風の有無とか帆に描く絵柄の都合とか 色々な事情で様々な帆があっていいのではないでしょうか。 繭細工のサイズには唯一の答え等ありません。例え船体の大きさが 同じであっても、マストの高さが同じであっても、大きな帆や小さな帆が あっていいと思います。出来上がったヨットが素敵であれば
それが正解の証だと思って下さい。
3.5cm
3.0cm
3.0cm
3.5cm
“ライフワークとして作るモビール”のヨットの 帆については船体の長さ、特に 舳先の長さやマストの高さ等も 考えながらの仕事になりますから サイズにはかなりのばらつきが出る
のではないかと思います。