モビールブログ · 8月 12, 2009

本物のモビールを作る

モビールがビジネスとして成り立つためには、或いはモビールがインテリア用品として受け入れられる ためには、洗練された完成度の高い商品である必要があります。日本には、就中京都には欄間や 仏具や竹細工や堆朱・螺鈿・象眼・七宝・蒔絵・組み紐・つづれ織り・牙骨細工・一閑張り・金網細工・ 銅器の打ち出し等々、比類のない伝統の技術が集約されています。 モダンなセンスやデザイン力やビジネス感覚については経済大国日本にとって質量共に何の問題も ありません。方向さえ定まれば、そして強力なリーダーシップさえ誕生すれば、IT産業発祥の地である

シリコンバレーのように、圧倒的な立場を構築出来る総ての条件をそなえています。

まずは商品作りの全体像を把握するためにいくつかの項目に分けて検討してみることにしましょう。

1.どんな素材があるか?  紙・布・紐・繭・木・竹・木の実や皮や葉・漆・ドライフラワー・牙・骨・貝がら・プラスチック・  セラミック・ガラス・金属 2.テーマは?分野は?  夢・愛・いやし・郷愁・思い出・未来・童話・伝説・神話・家族・自然・宇宙・人形・動物・鳥・  魚・花・音楽・スポーツ・アウトドアライフ・旅・モダンアート・縁起物・サーカス・乗りもの その他にもモビールがモビールであるための最大の要因である動きのエネルギー源について 私は風しか想定してきませんでしたが、熱や磁力や電力を動力源とするモビールもあるでしょうし スケールにしても駅や港やホテルのロビーを飾るほどの大きなものもあれば、ビルの最上階から

地面に届くほどのもっと大きなモビールだって提案出来ないわけではありません。

しかしそれは10年後に考えても20年後に考えても、充分間に合います。まずは今あるモビールを 大人の観賞に耐えられるレベルにまで引き上げることが先決です。コンピューターに制御され光や 音楽に合わせて動くモビールを夢見ながら、次は作った商品を如何にして売るかについて考えて

みましょう。

── 本物のモビールを作る ──

 どんなモビールを何処にどう飾るか、については参考までに“モビールのある風景”をご覧下さい。

3.何処に飾るか?  一般家庭・ホテル・旅館・物販店・飲食店・バー・クラブ・託児所・幼稚園・自動車・船・  受付窓口 or 待合室(会社・役所・病院・ゴルフ・展示場) 4.如何に飾るか?  天井から吊る・壁に掛ける・台に置く・光を加える・音を出す・視点を限定する・全方位から見る・  縦長に吊る・横広に吊る・動きを限定する・自由に動かす・背景を添える・吊り具を添える・

横軸や吊り糸を見せる