モビールブログ · 2月 5, 2012

BGWの思い出

ブラック・ゴールド・ホワイト グラスに隠れて一隅を占める

小さな繭の飾り物

ミューシャのステンドグラスに朝陽が光り アンティークドールが寄りかかるビクトリア朝の飾り棚を 水面にゆらめく太陽の反射光が行き来して 夜になればガレのシャンデリアが照らす      ウィスキーボトルの古びたラベルには

ブラック・ゴールド・ホワイトがよく似合う

小倉山の麓に朽ちかけた店の 朽ちかけた思い出のセピア色 深い黒漆の台に金線が走り 逆光に毛羽立つ白梟が

シルエットを揺らして浮いている

私だけの小さな時空につながるワームホールの向こうには “BGMとちゃうデ、BGWやデ!” と得意気だった

ギョロ目のオヤジの顔がある・・・・・